侵入窃盗の中で最も多いのが一戸建て住宅を狙った犯罪です。
侵入犯罪は、実に42.5%が住宅です。各家庭で警戒しなければいけない防犯対策について考えてみましょう。(警察庁 > データでみる侵入犯罪の脅威)

目次
決して他人事ではない侵入窃盗の被害
侵入窃盗罪の認知件数は、平成30年では62,745件にも及びます。平成15年以降で比較をすると減少傾向にあるものの、その数は決して少なくはありません。
そのうちの42.5%が戸建て住宅と、侵入窃盗罪の認知件数としては最も多い統計がでています。また、手口別認知件数は空き巣が3分の1を占める割合。続き、11.9%の忍び込み、3.0%の居抜き。割合は少ないものの、いつどこで発生するか分からないこの犯罪には、誰もが警戒しなければいけないのでないでしょうか?
[aside type="boader"]下記の項目をご覧ください。- 老人や子どもだけの時間帯が多い家
- 夫婦共働きの家
- 隣近所との付き合いがない家
- 人目につかない場所に窓やベランダがある家
- 駅や公園から近い家
これらの家は侵入者に狙われやすい家とされています。[/aside]
在宅でも侵入する居抜きや忍び込み
侵入者のうち怖いのは泥棒だけではありません。もちろんお金や貴金属などの被害は腹ただしいものです。ですが、在宅の場合でも侵入される恐れがあります。そうなると、場合によっては、命の危険に関わる事態にもなりかねません。
家の中に子供や高齢者しかいないといった時間帯はありませんか?もしそういった時間帯があるとすれば、改めて安全というものについて考えてみましょう。
警察に通報する判断基準
玄関前や庭先に気配を感じると、恐怖心が働くことでしょう。
風の音かもしれない、でももしかしたら泥棒がいるのかもしれない。そのような曖昧な判断で警察に通報することは至難の業。安心感が欲しいその状況で、そのまま時が過ぎるのを待つことは、大きな気力が必要かと思います。
ここで、2つの事例を取り上げてみます。
戸建て住宅 相談事例1~庭に人がいる?!
「庭先に人の気配を感じることがあるんです。」そう話したのは、戸建て住宅に住んでいるC子さん。

大きな通りに面した庭に人の気配が…
相談者 | 40代女性 鹿児島県霧島市在住の主婦 |
---|---|
相談内容 | 庭に人の気配を感じるので不安 |
Cさんの家は、玄関にオートロックなどセキュリティもなく、誰でも入れる敷地だといっても過言ではありません。大きな通りに面している庭には、綺麗な花々が咲き乱れ、立ち止まり見る人もいるのだそう。
自慢のガーデンニングということから、見てくれる人がいることに嬉しさを感じるものの、もし敷地内に入ってこられるのは嫌なものだというC子さん。ましてや夜間にそのようなことをされたら恐怖心しか感じないといいます。
一時はガーデニングを止めようかと思ったそうですが、そのために庭付き戸建て住宅を購入したこともあり、やはり続けたい、ですが不安な気持ちが込み上げるそうです。

戸建て住宅 相談事例1~防犯対策
E子さんの場合は、自分の敷地内である庭に人の気配を感じるというもの。いつ誰が入ってくるかは分からない状態では、四六時中見張る訳にもいきません。

人感感知する赤外線センサーなら、見えないフェンスのようなもの。これを人が通ることにより遮断されると警告音が鳴ったり、スマホなどと連携しておけば通知してくれます。
また、防犯ライトは光で照らす防犯グッズ。光量の多い明るさに侵入者も立ち止まる抑止力にもなるでしょう。もしも誰が侵入したかを特定したければ、防犯カメラを導入すると立証できるものとなります。
戸建て住宅 相談事例その2
「つい最近、自宅の近くで強盗事件がありました。ものが盗られただけといってしまえばそれだけなのですが、犯人が捕まっていないので心配です。」そうお話してくれたのは、2人のお子さんがいるHさんです。

閑静な住宅街で起こった強盗事件
相談者 | 40代女性 長野県松本市在住の専業主婦 |
---|---|
相談目的 | 近くで強盗事件が怒ったので安全が欲しい |
Hさんのお住いは、長野県。東京で働いていた時にご主人と職場結婚され、長野県松本市に越してこられました。長野のソウルフードとも呼ばれるおやきは、2人のお子さんたちの大好物だそうで、皆それぞれに好みの店があるというご家族です。
楽しい暮らしの中で、Hさんの町内ではひったくりや空き巣、強盗が多発しているのだそう。命に関わる事態にまでなっていないのが不幸中の幸いですが、自分たちも被害に遭うのでは?と常に不安がつきまとうといいます。
実家がある東京都江東区では、アポ電の報道がされたばかり。離れて暮らす両家ご両親たちは高齢ということもあり、とにかく不安がつきまとってしまうという心配症のHさんです。

忘れたころに再発した犯罪
事件は2ヶ月前の話であり、しばらく発生していなかったということ。ですがまた同じ手口の強盗被害が、数日前にご近所で遭ったのだそう。Hさんとしては恐怖心から、警察に再度パトロール強化の要請をしました。
ですが、警察としても昼夜問わず頻繁にパトロールする訳にもいきません。
警察の考えとして「1度犯行に及んだ地区へは、統計的にみるとすぐに再発することはせずに、別地域へと足を運ぶことが多い」というものでした。もちろんパトロールは引き続きしてくれるということでした。

戸建て住宅 相談事例2~防犯対策
Hさんご夫婦は、警察に頼るばかりではなく、自分たちで何ができるかと話し合いを重ねたそうです。その結果、防犯カメラを玄関先につけるという結論に達しました。
映像データを残すことによって、犯行に及んでいなくても不審な人物がウロウロしている姿をみることにより、捜査の手掛かりになるでしょう。子どもたちにも「こういう人に注意して」と注意喚起を注意喚起を促すこともできます。

犯人を特定するためにも、顔がよく判別できる防犯カメラを設置することをお薦めします。[/voice]
犯罪が起こる前に施しておく防犯対策
防犯グッズは、犯罪の大きな抑止力。状況に合わせて防犯グッズを設置することにより、犯罪を未然に防止・抑制し、安心できる生活をサポートします。
防犯センサーやライトは、犯罪者を遠ざける武器になるでしょう。また防犯カメラで得た映像データは、何かあったときの証拠にもなる上、不審者の早期発見にも繋がります。
さまざまな方法で常に誰かが見ているという状況は、最大の防犯対策となります。
戸建て住宅は、その構造や周囲の環境までさまざまです。自分の状況に合わせた防犯対策をとりましょう。
[kanren postid="7817"]