ブラウン管のモニターが主流だった昭和の時代。映像が高画質化した平成。
そして令和となった今現在、防犯カメラは見違えるほどに鮮明な映像を映し出せるようになりました。
そんな色鮮やかな映像の防犯カメラが、一般家庭にも普及されはじめています。

目次
AHDカメラの特長を教えて!

どのようなタイプがお薦めですか?[/voice] [st-kaiwa2]そうなんですね。それならAHD対応の防犯カメラとレコーダーはどうでしょう?コストを抑えつつ不審人物の表情も分かるような撮影ができますよ。[/st-kaiwa2] [voice icon="https://www.security-fun.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/nobu.jpg" name="のぶこ" type="l "]AHDカメラ??それって、どの位きれいなんですか?値段や機能についても教えてくださいな。[/voice] [st-kaiwa2]それでは、実際に購入した製品をご紹介しますね。
その前にAHDの配線やシステムについてお勉強してみませんか?[/st-kaiwa2]
AHDは、従来のアナログ配線でHDという高画質さを可能とするシステムです。
このシステムを構築するには、AHD対応の防犯カメラやレコーダーが必要となりますが、アナログの配線を活かすこともできるので、もしお使いの古い防犯カメラがあれば、それに増設することもできます。
[box class="pink_box" title="配線にご注意!"]配線の種類によっては対応していないAHDレコーダーもありますので、配線の種類をお確かめのうえ、ご購入するようお気を付けください。[/box]AHDは、コストを抑えながら高画質の映像で監視、録画、再生ができるという画期的なシステムです。
配線(同軸ケーブル)の規格には数種類ある!
配線には複数の種類があることを解説しますね![/st-kaiwa2]
防犯カメラを設置するにあたり、必ず必要となるのが、映像データを送るための同軸ケーブルです。
[st-kaiwa2]この同軸ケーブルには用途によりさまざまな規格があります。テレビ放送等で使われる仕様もありますが、ここでは防犯カメラで使われる同軸ケーブルをご紹介しますね。[/st-kaiwa2]
同軸ケーブルとは、発泡ポリエチレン絶縁ビニルシース同軸ケーブルという正式名称の略であり、映像データを送るための配線です。
この同軸ケーブルは、テレビやパソコンのモニター、防犯カメラ等、映像に関するものに使われています。
[box class="green_box" title="同軸ケーブルの構造にご注目!"]同軸ケーブルの構造は、銅新線を中心軸として発泡ポリエチレンで絶縁して、アルミ箔テープで覆っています。そしてその外側に、綱状の導体(=編線組)を被せ、更に外側にビニルシースで覆って成り立っています。[/box] [st-kaiwa1]配線の構造も複雑なんですねぇ。ちゃんと勉強しておかないと間違えそう…。[/voice] [st-kaiwa2]複数種類あるからご注意くださいね。同軸ケーブルの見分け方は品番を見れば分かるんです。ケーブルは記号と数字で表されていますが、構造の各パーツの太さや性能などの情報が示されているんです。
それでは、LANケーブルを除いた防犯カメラで使われている3種類をご説明しますね。[/st-kaiwa2]
同軸ケーブルの中身はこんな風になっています。
品番 | 銅線直径 | インビーダンス | 絶縁体の種類 | 編線組の種類 |
---|---|---|---|---|
3C-2V | 3mm | 75Ω | ポリエチレン | 一重 |
5C-2V | 5mm | 75Ω | ポリエチレン | 一重 |
5C-FB | 5mm | 75Ω | 発泡ポリエチレン | アルミ箔テープ付 |
映像にはシステム規格というものがある!
放送メディアやカメラ業界、スマホなど、各分野で高解像度の製品がたくさんあるから家電ショッピングが大好きなんです♪
…って、うちは実家の母が1人暮らしで心配だから、私のほうでも映像を確認できる防犯カメラを取り付けたいと思ってるんです。

それならご実家の防犯カメラをインターネットを通して離れた場所にいても確認できますよ。
防犯カメラは多種多様です。さまざまな製品がある中で、以下のような規格がラインナップされています。
それぞれに特徴がありますので、目的に合わせて選びましょう。
[box class="yellow_box" title="AHD2.0及び1.0"]AHDは、Analogue High Definitionの略。デジタル映像をアナログ情報に変換して、再度デジタル情報にすることによって、高画質な映像を記録できます。
AHDのメリットは?
アナログ方式に変換された高画質な映像を送るのですが、アナログ配線の特長である長距離配線というメリットを活かすことができます。
韓国のNEXTCHIP社が開発した規格ですが、ラインナップが豊富であり、コスト面でも低いというメリットがあることから普及率が最も高いといいます。
AHDのデメリットは?
コストと伝送距離を重視しているので、同じ解像度でもHD-SDIやEX-SDIに比べると画質は劣ることがデメリットです。
またAHD1.0はHD画質に対応している一方で、AHD2.0ではフルHD画質に対応します。
このことから、AHD1.0でシステムを構築したものはAHD2.0には適合しないのがデメリットです。
[/box]
[box class="yellow_box" title="HD-TVI"]
HD-TVIは、High Definition Transport Video Interfaceの略。
アナログ信号で高画質なフルHD映像を送れる規格です。
HD-TVIのメリットは?
非圧縮での伝送ですが、長距離配線が可能です。4K解像度のモデルもラインナップされ、アナログ画質からフルHD画質への移行しやすメリットがあります。
HD-TVIのデメリットは?
アメリカのTechPoint社が開発したシステムですが、ノイズの影響を受けることがあり、日本での互換性ある製品が少ないというデメリットがあります。[/box] [box class="yellow_box" title="HD-CVI"] HD-CVIは、High Definition Composite Video Interfaceの略。
HD-CVIのメリットは?
HD-TVIと同様に、アナログ信号でフルHD画質を扱えることがメリットです。また、最大で500mの長距離配線ができます。
また低価格化されたものが多いため、コストを抑えられることもメリットです。
HD-CVIのデメリットは?
中国のDahuad社が開発した規格であり、同メーカー又はOEM製品しかないことがデメリットです。[/box] [box class="yellow_box" title="EX-SDI"] EX-SDIは、Extended-Serial Digital Interfaceの略。
HD-SDIを進化かつ拡張性のあるものに開発されたビデオ信号伝送です。
EX-SDIのメリットは?
HD-SDIの配線問題を改善させ、最大で350mという長距離配線を可能としました。フルHD映像はそのままに、ノイズへの耐性もあるのがメリットです。
EX-SDIのデメリットは?
韓国のEYENIX社が開発したシステムですが、コスト面では高く、日本では互換性ある製品が少ないというデメリットがあります。[/box] [box class="yellow_box" title="HD-SDI"] HD-SDIは、High Definition Serial Digital Interfaceの略。
非圧縮のビデオ信号伝送で、一般的には放送業界で使われている規格。
HD-SDIのメリットは?
圧縮されていないフルHD映像を伝送するため、高画質であることがメリットです。
HD-SDIのデメリットは?
配線は100m程度と短く、長距離配線をするにはユニット等が必要です。また、規格の中でもコストが高いというのがデメリットです。[/box] [box class="yellow_box" title="CVBS"] CVBSは、Composite Video, Blanking,and Syncの略。
HD画質以前から使われているコンボジット映像信号を用いた一般的なアナログカメラ。
CVBSのメリットは?
長距離配線が可能だというのがメリットです。また、高解像は求められないものの、コストを抑えられ、さまざまな製品との互換性があることもメリットの1つです。
CVBSのデメリットは?
画質は規格の中でも劣っているのが最大のデメリットです。
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[box class="yellow_box" title="IPカメラ"]
IPカメラは、ネットワークカメラともいい、ネットワーク回線で映伝送するシステムで、LANケーブル若しくは無線LANを使います。
IPカメラのメリットは?
カメラ自体にIPアドレスが割り当てられ単体で動作するので、パソコンに繫げる必要はありません。
どの場所にいてもIPネットワークを通じて映像を確認することが可能ですので、スマホやノートパソコンなど外出先や仕事場等からも映像を確認できることもメリットです。
IPカメラのデメリットは?
映像を電気信号に変換させたうえに圧縮して伝送させ、さらにそれを映像に戻すシステムですので、若干タイムラグが生じるのがデメリットです。[/box]

各システムのメリットデメリット早見表
規格 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
AHD2.0及び1.0 | 長距離配線が可能 高画質な映像 コストが安い |
他の高画質なシステムと比較すると映像は劣る AHD1.0とAHD2.0に互換性がない |
|
HD | TVI | 長距離配線が可能 高画質な映像 |
ノイズ影響の可能性あり 互換性ある製品が少ない |
CVI | 長距離配線が可能(~500m) 高画質な映像 コストが安い |
メーカー独自かOEM製品しか対応しない | |
EX-SDI | 長距離配線が可能(~350m) | コストが高い 互換性ある製品が少ない |
|
HD-SDI | 高画質な映像 | 配線が短い(~100m) コストが高い |
|
CVBS | 長距離配線が可能 コストが安い 互換性ある製品が多い |
画質が最も悪い | |
IPカメラ | どの場所にいてもネットを通して映像が見れる | タイムラグが生じる |
各システム規格の特徴を知ろう!
規格 | 解像度 | 配線(同軸ケーブル) | 映像の遅延 | |
---|---|---|---|---|
AHD | 2.0 | 1920×1080px | 3C-2V / 5C-2V / 5C-FB | なし |
1.0 | 1280×720px | 3C-2V / 5C-2V / 5C-FB | なし | |
HD | TVI | 3840×2160px | 3C-2V / 5C-2V | なし |
CVI | 1920×1080px | 3C-2V / 5C-2V | なし | |
EX-SDI | 3840×2160px | 5C-FB | なし | |
HD-SDI | 1920×1080px | 5C-FB | なし | |
CVBS | 640×480px | 3C-2V / 5C-2V / 5C-FB | なし | |
IPカメラ | 3840×2160px | LANケーブル | あり |
AHD2.0対応カメラ2.2メガピクセル「PF-AHD3212V」を試してみました
[st-kaiwa1]まさるさん、防犯カメラってどこをみて選べばいいのですか?[/voice] [st-kaiwa2]防犯カメラを設置するにあたり「いかに死角を無くすか?」「いかに鮮明に画像を映すか?」これが大きなポイントになるんです。ご家庭でつけるとしたら、例えば所有されている車や玄関、あとは…物置なども映せると良いですね。[/st-kaiwa2] [st-kaiwa1]そうなんですね。うちは戸建てで勝手口とかもあるんですけど、旦那さんが単身赴任中だから、何だか不安で…。[/voice] [st-kaiwa2]それなら夜間でも映せるタイプの防犯カメラが良いですね。中には、不審者の動きを感知して知らせてくれる機能もあるんですよ。[/st-kaiwa2] [voice icon="https://www.security-fun.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/masaru.jpg" name="バーンズ" type="r big"]ではここから、実際に購入したAHDカメラ「PF-AHD3212V」、そしてAHDアナログデジタルレコーダー「PF-RN104AHD」のレビューをご紹介します。[/voice]
ついに届いたAHDカメラとレコーダー
注文したAHD2.0対応カメラ2.2メガピクセル「PF-AHD3212V」とAHDアナログデジタルレコーダー「PF-RN104AHD」が届きました。
両者ともに、しっかりとした外箱で梱包されています。
[st-kaiwa1]まさるさん、同軸ケーブルはこの2点のどちらかに入っているんですか?[/voice] [st-kaiwa2]いえ、同軸ケーブルは付属品として付いてきませんので、単体で購入しました。[/st-kaiwa2]防犯カメラの取付方法を覚えよう
- カメラは屋内屋外とそれぞれに対応した製品があり、屋外未対応のカメラは、防水加工が施されていないため雨などにカメラ本体が当たると故障の原因となります。
- カメラを壁面などに設置する場合、カメラ落下による故障の原因にもなるので壁面にしっかり固定してください。
設置場所への取付をしてみよう
1. 設置場所にステーを取り付ける
これを天井に取り付けました。壁面でも良いそうですよ。[/st-kaiwa2] [box class="green_box"]付属品には大小2種類のネジがあります。ステー固定には大きなネジを使います。[/box]
2. ステーにカメラ本体を固定する

3. カメラの向きを調整する

4. 撮影範囲の調整をする

防犯カメラの接続方法を覚えよう
[voice icon="https://www.security-fun.com/wp/wp-content/uploads/2018/12/44c475f3216f1d5f0ff4edcbbe00510c.jpg" name="のぶこの夫" type="l"]機械音痴のぼくでも接続できますか?もし間違えたら壊れそうで怖いんですよね。[/voice]
作業は決して難しくはありませんし、間違えても簡単には壊れませんので安心してください。
まずは防犯部長である私が、写真を撮りながら作業していきたいと思います。
AHDアナログ デジタルレコーダー「PF-RN104AHD」には、カメラと繫げるための差込口が4つあります。





図のように接続を行えば、防犯カメラで撮影した映像データは同軸ケーブルを通してレコーダーに保存されました。
保存した映像は、モニターを通して再生できましたよ。
AHD2.0対応カメラ2.2メガピクセル「PF-AHD3212V」はこんな製品
日本防犯システムで販売されている「PF-AHD3212V」は、フルハイビジョンのAHD2.0に対応したデジタルカメラです。
AHDとCVBSの切替が可能であり、アナログ方式のレコーダーでも高画質な映像を出力することができます。
そしてAHD。この規格が1.0のタイプでは1280×720pxの映像しか扱えませんでしたが、PF-AHD3212Vは2.0に対応しているので、1920×1080pxの映像伝送が可能となります。
[box class="blue_box" title="日本防犯システムとは?"]2001年創業。防犯カメラやレコーダー、インターネットを使った遠隔監視システムを製造している国内トップクラスのセキュリティ機器専業のメーカー。公式サイト:日本防犯システム[/box]

設定メニューは10項目で構成されている!
「PF-AHD3212V」には、さまざまな機能が備わっています。高画質だという特性を活かしながら、目的に合わせた設定を行えます。
1. レンズ | レンズの明るさ設定 | 6. ノイズリダクション | ノイズ低減への補正 |
---|---|---|---|
2. 明るさ | AGCなどの明るさ設定 | 7. スペシャル機能 | カメラタイトルなどの設定 |
3. 逆光補正 | BLC、HSBLCの設定 | 8. 調整 | 画像の色味やコントラスト調整 |
4. ホワイトバランス | 光による色の補正 | 9. リセット | 工場出荷時へ戻す |
5. デイナイト | カラーとモノクロの切替 | 10. 終了 | セットアップを保存&終了 |



上下左右にレバーを倒して画面に表示されるカーソルを移動したり、真ん中のボタンで決定するだけです。
真ん中を押す | 設定メニューの表示 / 決定 |
---|---|
上に押す | 設定メニュー時カーソルを上に移動 |
右に押す | 設定メニュー時カーソルを右に移動 |
下に押す | 設定メニュー時カーソルを下に移動 |
左に押す | 設定メニュー時カーソルを左に移動 |
AHD / アナログ(CVBS)モード切り替え
AHDモードとアナログ(CVBS)モードは、この《十字》キーにて行います。
[box class="green_box"]
- AHDモード:《L》を3回押してから決定ボタン
- アナログ(CVBS)モード:《R》を3回押して、決定ボタン

オートゲインコントロール
AGC(オートゲインコントロールは、)撮影場所に応じて映像信号の強弱を一定に調整する機能です。

逆光補正機能


でもこの機能を使ったら、逆光で暗い状態でもはっきりと撮影できましたよ。
- BLC:逆光補正を行うエリアの設定
- HSBLC:スポットライト逆光補正を行うエリアの設定
デイナイト機能

- EXT:カラーと白黒の切り替わるタイミングを設定
- オート:AGCまたはDELAY、それぞれのカラーと白黒の切り替わるタイミングを設定
- カラー:カラー画像の光感度を高める
- 白/黒:白黒画像を奇麗にしたり、赤外線の照射レベルを被写体の距離に応じて自動調整の設定


ちなみにモデルとなってくれたこの猫さんは、防犯部長である私と同じ名前なんです。
この設定をすることにより、夜間に車などのヘッドライトが一時的に映り込む場合はあっても、カラー表示が切り替わることを防ぐことができます。[/box]
ノイズリダクション

カメラタイトル

もちろん試してみました。


デジタル処理

胴体検知


動きを検知する感度、エリア部分の色設定、導体感知を見つける度合いの鋭さを調整できます。
プライバシーマスク機能

そのような場合には、プライバシーマスク機能が便利です。最大で4つの範囲を指定できました。
- モザイク
- インバータ
- カラー
と、3種類から選択が可能です。それぞれにカラー種類、トランス(濃さ)を選択することができます。[/box]
欠陥画像補正


ですので、この数値を過度または過少に調整してしまうと、白漏れや黒漏れのノイズ発生の原因となりますので、ご注意くださいね。
レンズシェディング
[voice icon="https://www.security-fun.com/wp/wp-content/uploads/2018/12/44c475f3216f1d5f0ff4edcbbe00510c.jpg" name="のぶこの夫" type="l"]レン…?横文字は苦手でチンプンカンプンになってきましたよ。[/voice]
これは、レンズに入る光の入射角の違いから発生する画面の中央と周囲の明るさの差を補正する機能です。

NTSC / PAL
「PF-AHD3212V」は、NTSC方式とPAL方式との切り替えができます。

一方PAL方式では、毎秒25フレームを625本の走査線に分割して映像にします。


そういった点からバーンズとしては、NTSC方式のほうが無難だという考えですね。
映像を記録&再生させるデジタルレコーダー

黒い箱ってイメージしかないんですけど、これにも特徴あるんですか?[/voice]

防犯カメラの映像を録画するときには、それに対応したレコーダーが必要となるのでカメラとセットで購入しましょう。
DVR(デジタルビデオレコーダー) | アナログ信号をデジタル情報に変換するため画質の劣化がある。 |
---|---|
NVR(ネットワークビデオレコーダー) | ネットワーク経由なので遠隔地からの映像確認が可能。 デジタル化された映像なので、画質の劣化がない。 |

その性能も多種多様なものがラインナップされています。
AHDアナログ デジタルレコーダー「PF-RN104AHD」
日本防犯システムから販売されている「PF-RN104AHD」は、AHD2.0に対応しているでDVR(デジタルビデオレコーダー)です。高画質かつ長距離配線を可能としています。
内臓されているHDDに録画された映像は、USBポートからパソコンへ外部出力もできます。
コンパクトな設計ですので、スペースがなくても比較的置く場所に困らないというのも、この製品の特長。
また、アナログ入力にも対応したハイブリッドタイプ。既存のアナログカメラをとの接続もできるので、コストを抑えたいという方にもお薦めです。
ネットワーク遠隔装置を標準装備しているので、複数台のスマホ等からのモニタリングもでき、録画や再生をはじめとしたさまざまな操作が可能となります。

設定メニューの構成を知ろう!
「PF-RN104AHD」の設定は、数多くの機能で構築されています。各項目を設定する際には、付属のマウス(有線)またはリモコンを使います。
画面表示 | |
---|---|
OSD表示 | 情報表示の設定 |
OSD表示コントラスト | OSDの透明度の調整 |
画面自動切換え | サブメニュー表示、chの設定 |
画面自動切換え周期 | 切替周期の設定(3~60秒) |
チャンネル | マウス又はリモコン使用時における設定のch選択 |
Video output | ビデオ出力解像度の選択 |
デバイス | |
---|---|
アラーム出力 | 外部センサー、モーション検知などのアラーム出力の設定 |
コントローラー&PTZ | PTZカメラのスピード、カメラ、IDの設定 |
チャンネル | モーションを設定するチャンネル設定 |
ボタンの音 | DVR全面のボタンまたはリモコンを押すときの音の有無 |
リモコンID | リモコンのIDを設定する |
センサー | センサータイプを設定するセンサー番号の指定 |
録画 | |
---|---|
チャンネル | 全チャンネルの設定を確認 |
録画解像度 | 録画時の解像度の設定 |
録画フレーム | 録画フレームの設定 |
画質 | 録画画質の選択 |
録画モード | 録画モードの選択 |
センサー録画 | 外部センサー機器が反応すると録画開始 |
イベント前記録 | モーション録画、センサー録画時の動作検知の録画開始時間の設定 |
イベント後記録 | モーション録画、センサー録画時に動作検知後の録画時間の設定 |
音声 | 音声録画の有無を設定 |
スケジュール | 1週間単位での録画設定 |
システム | |
---|---|
DVR ID | 機器の固有IDを設定 |
システム情報 | システム情報の確認 |
言語 | 表示言語の選択 |
日付の形式 | 日付表示方式の選択 |
日時設定 | 日時の設定 |
クライアントアクセス | ネットを通して外部PCからのアクセス許可の設定 |
NTP | ネット又はNTPサーバーでの時刻設定 |
メール送信 | DVRからのメール送信 |
システム再起動 | DVRを再起動 |
システムイベント通知 | 機器の状態チェック、情報チェック等 |
ネットワーク | |
---|---|
ポート番号 | 固有のネットワークポート番号の設定 |
ネットワークオーディオポート | オーディオ用のネットワークポート |
WEBポート | PCのブラウザから接続するためのポート番号の設定 |
ネットワークタイプ | 接続するネットワークの選択 |
DDNS | DDNSサーバーの設定 |
ネットワークストリーム | 外部PCへ伝送するデータの解像度やフレーム等の設定 |
セキュリティ | |
---|---|
使用者権限 | 使用者権限設定メニュー |
使用者名変更 | 使用者名の変更メニュー |
使用者パスワード | 使用者のパスワード設定 |
データ検索権限 | 録画データを再生できるチャンネルをユーザー毎に指定できる |
遠隔監視権限 | ネットワーク上でアクセスできるチャンネルをユーザー毎に指定できる |
遠隔再生時間制限 | ネットワーク経由での録画データ再生時に再生時間を制限できる |
録画装置 | |
---|---|
上書き | HDDの容量満タン時に上書きの有無選択 |
HDDフォーマット | 内蔵HDDを初期化する |
記録保存日数制限 | 録画記録を保存する期間を制限する |
設定管理 | |
---|---|
USBへ設定保存 | DVRの現在の設定値をUSBメモリに保存 |
USBから設定読込 | USBメモリに保存した設定値をDVRに呼び出す |
使用者設定を戻す | 使用者設定を初期化する |
工場出荷時に戻す | 全設定を工場出荷時の状態に戻す |
ソフトウェアアップデート | ソフトウェアをアップグレードさせる |

では、このレコーダーの性能をレビューしていきますね。
画面表示
画面表示では、モニターに表示される情報や、輝度やコントラストなど画像に関する設定を行います。

明るさを調整してみました

デバイス
センサー機器やPTZカメラなどの、外部入力端子で接続させた装置に関する設定を行います。
[box class="pink_box" title="PIZカメラには別売り専用ケーブル必須!"] PTZカメラを設定するには、専用のケーブル(RS-485)が必要です。PTZ機能がついた防犯カメラは、RS-485対応のケーブルをDVR裏面パネルにあるRS-485ポート(+、-)に接続します。
もしカメラがRS-232対応の製品でしたら、RS-485→RS-232Cシグナルコンバーターをご使用ください。
またRS-485は、配線の終端にターミネータ(終端抵抗)が必要。この取り付けが無い場合、PTZ機能が正しく動作されないのでご注意ください。[/box]
録画
録画設定は、マウスやリモコンの他にも、DVR全面にあるパネルボタンでも操作が可能です。録画の画質やモード、音声などの設定を行えます。
- 常時録画:DVRの電源がオンになっている間は常に録画する。
- モーション録画:DVR内臓のモーションセンサーが反応すると録画が開始される。
- センサー録画:DVRと外部接続したセンサー機器が反応すると録画が開始される。
- スケジュール録画:設定したスケジュールに沿って録画する。
- 手動録画:DVR全面パネル《録画開始/停止》またはリモコンの《REC》で録画させる。
- OFF:録画を行わない。
セキュリティ
パスワード設定やアクセス制限などのセキュリティに関する設定を行います。
録画装置
DVRに内蔵されているハードディスクに関する設定を行います。録画されたデータの情報を確認したり保存期間などの設定が行えます。
設定管理
DVRで設定した内容の保存や初期化、またソフトウェアのアップグレードを行います。


AHDカメラ選びのポイントは4つ!
防犯カメラはあとから増設することが可能ですが、レコーダーの場合は、チャンネル数が決まっているため、それができません。
あらかじめ防犯カメラを何台設置するかを決めて購入する必要があります。
もし後からカメラを追加したいと思うのでしたら、はじめにチャンネル数の多いレコーダー にしておくと良いでしょう。
また、多くのレコーダーにはHDDが内臓されていますが、設置する防犯カメラの台数や解像度によってHDDを使うため、画質の良い複数台の防犯カメラへの接続や、長時間録画したいとのことでしたら、容量の大きいタイプを選択するのも購入のポイントです。
レコーダーの設置場所も念頭におきましょう。コンパクトなサイズからプロ仕様のものまでさまざまですので、お使いになる環境に合わせてお選びください。
そして、防犯カメラで撮影している映像を遠隔地で確認したいかどうかも重要となります。

- 設置する防犯カメラの台数
- 録画時間とデータ保存の容量
- レコーダーの設置場所
- 遠隔地で映像を記録、配信の可否

AHDカメラ&レコーダー レビューのまとめ
今回は、AHDカメラ「「PF-AHD3212V」とAHDアナログデジタルレコーダー「PF-RN104AHD」を実際に使ってみましたが、初めて購入する人でも分かりやすい操作方法だという印象を受けました。
物心ついた時からイメージとして持っていた画質の悪い防犯カメラの映像。そんな画質と無縁を感じさせられる鮮明さが、不審人物がいたとしても表情まで読み取れるのだと確信しました。
令和元年―――、主流となっている高解像度の防犯カメラ。その目には、機械ながらも存在意義というものがあるのだと今回の製品を通して感じさせられました。

おまけ~製品仕様
本ページにてご紹介した製品の仕様一覧です。防犯カメラを購入する際のご参考になさってください。
PF-AHD3212V 仕様
動作温度/動作湿度 | -10℃~+50℃/~85% | 電源 | DC12V | 消費電流 | ADC:約120mA(赤外線照射時 約450mA) CVBS:約110mA(赤外線照射度 約440mA) |
映像出力 | AHD出力:BNC、CVBS出力:BNC、/NTSC/PAL出力:BNC |
---|---|---|
映像画数 | 1/2.9インチ SONYs2Mega Exmor CMOS Sensor | |
総画素数 | 2000(H)×1121(V)×2.24M Pixeis | 有効画素素 | 1986(H)×1105(V)×2.19M Pixeis | 画像サイズ | FULL HD:1920×1080(1080p @30f/1080ps@25f) HD:1280×720 30/25fps、960H:960×480 |
スキャン方式 | プログレッシブスキャン | 同期方式 | 内部同期 | 解像度 | AHD:1920×1080(1080p @30f/1080p @25f) AHD:1280×720(720p @30f/720 @50f) |
S/N比 | 50dB(AGC OFF) | 赤外線照射距離 | 最大約30m(屋内最大約50m) | LED個数 | 42個 | 最低照度 | カラー:0.001Lux、赤外線照射時:0Lux |
レンズ | 種類 | バリフォーカルレンズ(手動) |
焦点距離 | f=2.8㎜~12㎜ | |
フォーカス範囲 | 1.4~∞ | |
画角 | 水平:32.4度~96.6度、垂直:17.0度~49.7度 | |
OSD機能 | デジタル処理 | フリーズ、左右、上下、回転、色反転 |
電子感度アップ | ×2~×30 | |
ワイドダイナミックレンジ | 有り | |
デイナイト | オート、白/黒、カラー、EXT | |
シャッタースピード | オート、FLK、1/30~1/50000、2~×30 | |
逆光補正 | 有り(BLC、HSBLC) | |
ホワイトバランス | ATW、AWC→セット、屋内、屋外、マニュアル、AWB | |
フリッカ補正 | 有り | |
赤外線カットフィルター | 有り | |
防塵・防水性能 | IP66 | |
外形寸法 | (W)101×(H)86×(D)266㎜ | |
本体重量 | 約760g |
PF-RN104AHD 仕様
操作 | 前面パネル、赤外線リモコン、マウス | |
---|---|---|
映像 | 最高解像度 | 1920(H)×1080(V)NTSC信号 |
映像入力(BNC) | 4入力 | |
映像出力(BNC) | HDMI / VGA信号 | |
録画 | 記録方式 | H.264 |
録画速度(1920×1080) | 1920×1080(60コマ/秒)、1920×540(60コマ/秒) 1280×720(60コマ/秒)、640×360(60コマ/秒) |
|
録画速度(1280×720) | 1280×720(60コマ/秒) 640×360(60コマ/秒) |
|
録画速度(アナログ) | 960H(960×480)(120コマ/秒) D1(720×480)(120コマ/秒) CIF(360×240)(120コマ/秒) |
|
画質設定/内臓HDD | 5段階で選択可能/2TB | |
音声入力/出力 | 4入力(RCA) / 1出力(RCA) | |
アラーム入力/出力 | 4入力 / 1出力 | |
ネットワーク設定 | 標準装備(TCP/IP接続)RJ45 | |
外寸/重量 | 約300(幅)×52(高)×208.7(奥)㎜ / 約1.5㎏ | |
消費電力/電源供給 | 最大約20W / DC12V 2A |