泥棒などをする犯罪者の多くは、夜の闇や建物の影など暗所を好みます。そんな彼らを暗闇でも確実に撮影できる赤外線監視カメラは、防犯の強い味方です。
このページでは、そんな赤外線監視カメラの種類や主な機能、設置時の注意点などをまとめてみました。
目次
赤外線監視カメラとは?
今や街の至る所で見ることができる防犯カメラ。最近では繁華街だけでなく、一般家庭にも普及しています。大型マンションでは当たり前のように設置されていますが、戸建て住宅でも防犯カメラを導入するケースも増えています。
理由はカメラの性能の進歩と低価格化。数万円も出せば驚くほど高性能のカメラが手に入るからです。
防犯カメラには使用目的によりさまざまな種類がありますが、その1つに赤外線監視カメラ(IRカメラ)と呼ばれるものがあります。
[aside type="normal"] これは、人間の目には見えない光線を照明としてレンズ付近を照らすことで、夜間や暗所でも撮影が可能なカメラのことです。[/aside]少し詳しく説明すると、赤外線は、《近赤外線》《中赤外線》《遠赤外線》の3つに分かれています。

ここで解説する赤外線監視カメラは、その中でも近赤外線を用います。赤外線LEDをレンズ周りにいくつも配置し、夜間にそれを点灯させることで、対象物に照明を当てて撮影しているのと同じような効果があります。
実際にどんな機能の、どんなタイプのカメラがあるの?
では、赤外線監視カメラには実際にどのような製品があるのでしょう?
性能として、デイナイト機能が搭載されたタイプが数を占めています。
[aside type="boader"]
デイナイト機能とは、昼間は通常のカメラとしてカラーで録画、夜は赤外線を使った暗視カメラとしてモノクロでの録画を行う機能です。夜間や暗所だけでなく、昼間の明るい場所でも監視カメラとしての機能を果たしてくれるということで人気があるようです。
他にも、遠隔でカメラの角度を変えられる機能、スピーカーやマイクを搭載し、音声を録音できたり、カメラに映る不審者に警告を発することができる機能、センサーライト付きで、不審者に対し照明で威嚇する機能などがあります。
サイズも大・中・小型があり、形状もドーム式、BOX式などがあります。ちなみに価格は下は5000円程度から、解像度が高く、屋外用に防水加工してあり、前述した機能を全て備えたものでも、5万円出せば手に入れることができます。(H28年現在)
赤外線カメラを選ぶ時の注意点
赤外線監視カメラを選ぶ際に注意すべきことがいくつかあります。
まず最も大切なのは、カメラの撮影範囲です。暗所の撮影範囲は、赤外線の照射距離に左右されます。自分が撮影したいと思う範囲をきちんと確認し、カメラがそれを網羅できるタイプを選んでください。
その際、設置場所によっては撮影範囲が狭くなることもありますので、ギリギリ網羅できるものより、余裕がある製品を選べばよいでしょう。
また、赤外線照射の度合により、白トビと言って、捉えたい映像(相手の顔など)が白くぼやけてしまう場合があります。これは実際に設置してみないとわからない場合が多いので、設置後でも遠隔でズームやピント合わせなどが出来る製品を選ぶことがポイントです。
最後は、どの防犯カメラにも言えることですが、他人の住宅内部が映らないようにするなど、プライバシーを侵害しない配慮をとることを忘れないでください。ステッカーなどで周囲に周知する、隠したい部分にモザイクがかけられるカメラを選択するとよいでしょう。