空き巣、忍び込み、強盗―――。家を狙う犯罪者は未だに多くいます。それらの不審者対策をあなたの家ではきちんとしているでしょうか?

目次
侵入窃盗の発生認知件数は戸建てが多い
侵入窃盗の認知件数は、検察庁の平成29年犯罪情勢によると、平成16年を皮切りに減少傾向にあります。ですが、発生場所認知件数は戸建てが最も多く、減少傾向にあるとはいえ、平成29年では147件でした。
参考:検察庁 > 犯罪情勢[/su_note]
発生件数が減少した理由としてさまざまな要因がありますが、警察や県や市、地域での街ぐるみでの防犯対策が功を奏じ、一般的な住居でもセキュリティシステムを取り入れるなど危機意識を持つ人が増えてきたことが関係しているでしょう。
一方でこれといって対策をとっていない人も多いのが現状。その意識レベルは二極化しています。
不法に他人の敷地に足を踏み入れようとしている人間からしてみたら、もちろん対策していない家の方が侵入しやすいのは言うまでもありません。
不審者は”普通”を装うもの
そもそも不審者はどのように見分けるのか、その判断に悩むところです。空き巣、忍び込み、強盗などの犯罪者は、見た目では普通の人間とほぼ分かりません。

彼らは一般の人を装うために、スーツや作業服という仕事風から、ジャージやTシャツとジーパンという普段着…などその街に馴染むような恰好をしています。
その事を知ったうえであなたが違和感を感じたのであれば、明るくあいさつをするのが効果的です。
話しかけられた不審者は犯罪を起こしにくくなります。近所の人や周辺住人の人と情報を共有できれば尚良いですね。
[kanren postid="6571"]不審者が狙う住居侵入 その手口とは
一見普通の人間と変わらぬ姿で住宅への侵入を狙う不審者。いつどこに現れるかは分かりません。そのような犯罪から自宅の財産を守るために、防犯対策は必要不可欠ではないでしょうか?
まずは、家を狙う犯罪。これについて知識を深めておきましょう。
住居侵入犯罪といって頭に思い浮かぶのは、空き巣ではないでしょうか?
空き巣は留守時に侵入し物が盗まれてしまうことで、住居が狙われる犯罪として最も発生件数が多い犯罪です。ですが、警戒しなければいけないのは空き巣だけではありません。
空き巣の次に多いのが就寝時に狙われる忍び込み、また食事中や庭にいる時などに侵入される居抜きも注意をしなければなりません。
侵入方法ですが、1番多いケースは鍵のかけ忘れです。次にガラスを割って侵入する方法となります。鍵を壊して侵入されるケースは意外と少ないのです。

自宅の防犯対策
プロになればなるほど侵入犯罪者は、不審な人物像を消し去る技を身につけています。普通の人間を装い、短時間で室内に侵入。そして手早く犯行を終えて逃走します。
[aside type="warning"]「鍵開け3分、物色5分」といわれ、ゴミ出しの数分間に立ち話をしただけでも被害に遭うことも。[/aside]まず第一に、たとえ短時間であってもきちんと施錠を行うことが大切です。
そして、侵入するのに時間がかかってしまう状況を作ることで、侵入を諦めさせる効果があります。
- ドアの鍵は1つよりも2つ。
- 窓は普通の窓よりも、防犯フィルムを貼った割れにくい窓。
- 庭に脚立などを置かない。

最も効果があるのは…?
自宅の防犯対策で1番大切なのは、侵入犯罪に対して危機意識を持つことです。いくらお金をかけてセキュリティシステムを導入しても、鍵をかけ忘れたら犯罪者に簡単に侵入されてしまいます。
自宅を客観的に見て「私が泥棒だったら簡単に侵入できるな」、そう思うようなら簡単に入られてしまう可能性が高いといえます。改めて玄関や窓、庭先やベランダ、小さな小窓まで確認をし、侵入者になった気持ちで犯罪をシュミレーションしてみると弱点が見えてくるはずです。
残念ながら防犯対策は「○○をやれば完璧」というものはありません。
家族で防犯について話し合い、そして必要と感じた防犯対策を効果的に取り入れる。これが大切です。
今日からできる対策とは??
家を狙った犯罪はさまざまな対策を行うことで防げます。
手入れ | 木がうっそうと茂り見通しが悪いのであれば剪定を行いましょう。不審者が隠れる場所を減らすためです。 |
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防犯対策 | 不審者は音と光を嫌がるため、家の周りに防犯砂利を敷き、センサーライトをつけるなど夜間でも明るい場所にしておくと効果があります。防犯カメラを設置すると、万が一の際証拠となる映像が撮れることと、抑止力としても期待できる対策です。 |
家の周りは整理整頓をしておくと、犯罪発生率が低くなる傾向があります。
家の不審者対策として何より大切なのは家族で危機意識を持つことです。短時間の外出時でも必ず鍵をかけ、小さな窓の施錠も忘れないようにしましょう。
