生活をするうえで車は必要不可欠なものですが、この車を停める駐車場に多くの犯罪が潜んでいます。
駐車場にも自宅の駐車場やコインパーキング、ショッピングセンターの駐車場と多岐にわたってありますが、この駐車場での犯罪を防ぐための防犯カメラの設置を多方面から考えていきましょう。
目次
駐車場で考えられる犯罪とは
駐車場で考えられる犯罪は、車自体と駐車場のそれぞれに対して起こるものに分けられます。
車に対して起こる犯罪
車に対して起こる犯罪は、
- 自動車盗難(車両盗難)
- 車上狙い(ノートパソコン盗難による情報漏えい)
- タイヤやナンバープレートなど部品盗難
- カーナビ盗難
それだけではなく、強盗、傷害、強姦、恐喝、子供の誘拐や殺傷事件、ひったくりなどの人的被害があげられます。
駐車場に対して起こる犯罪
駐車場に対して起こる犯罪は、
- 柵や堀へのいたずら
- 自動販売機狙い
- 料金不払い
- 精算機荒らし
これらがあげられます。
窃盗の場合、犯人は見つかったとしても盗まれたものというのは、持ち主のもとに返ってくる確率が30パーセントと残念ながらあまりないというのが現状です。
[box class="yellow_box" title="コインパーキングで発生した盗難事件"]2015年5月に、神奈川県横浜市の産婦人科に勤務する男性医師が、患者などのデータ4万8612件が入ったハードディスクをコインパーキングで窃盗されました。男性医師が所有する自家用車の後部ガラスが割れており、ハードディスクが入った手提げかばんごと持ち去られたといいます。
この窃盗事件では、男性の所有物が被害にあうだけではなく、多数の個人情報が漏えいされたという甚大な被害になりました。
窃盗犯にとっては駐車場というものは侵入しやす宝庫となるのです。[/box] [kanren postid="5944"]
リレーアタックによる車両盗難にご注意
車にロックをかけていても、ガラスを割られる恐れがあります。また、リレーアタックという車両盗難もメディアにとりあげられる犯罪の1つです。
リレーアタックとは、スマートキーから発信された電波を傍受して、車のロックを開錠してエンジンを始動させ盗難するもの。
イモビライザーの装着率が高まってから車両盗難件数は少なくなりましたが、スマートキーにはイモビライザーの認証まで含まれていることから、開錠どころかエンジン始動までできてしまいます。これならロック板が設置されている駐車場でも駐車料金を払うだけで出庫が可能です。
[aside type="warning"] チケット受け取り式の駐車場では社内に券を置きっぱなしにすると同様の被害にあるでしょう。[/aside]車上荒らしを防ぐには、スマートキーの電波を遮断するなどの個人での予防はもちろんですが、駐車場を管理する側としての対策も必要です。
犯罪発生率の高い駐車場とは
犯罪発生率が高い駐車場の特徴として、次のようなものがあげられます。
- 防犯カメラが設置されていない
- 防犯カメラ設置のステッカーがない
- 管理者がいない
- せまい道路に面している
- 駐車場の規模がせまい
- 柵や堀に囲まれている
また反対に、郊外にある大型スーパーなどの駐車場での犯罪認知件数も高いといいます。このような場所では、不特定多数の人々が利用するということが犯罪を起こしやすい材料となるのです。

駐車場でできる防犯対策とは
個人でできるものとして、
- 車内に貴重品を置かない
- パーキングチケットは持ち歩く
- スマートキーの電波を遮断する
- 盗難されにくい駐車場を選ぶ
- カーセキュリティーを強化する
また、駐車場を経営する側としてできる対策では
- 防犯カメラを設置する
- 防犯カメラがある旨のステッカーを設置する
- 管理人を常駐する
- 照明をつける
完全に被害に遭わないとはいいきれません。ですが、平成から令和に変わった今、新たな犯罪行為が発生する恐れもあることから、出来る限りの対策は必要ではないでしょうか?
すでにある駐車場の立地条件が悪ければ、防犯カメラなどでセキュリティーの強化を図ったり、柵や堀などでできている死角を無くす方法を考えてみましょう。
まとめ
駐車場ではあらゆる犯罪が考えられます。いつ自分の身に降りかかってもおかしくないのでご注意ください。たとえ自宅の駐車スペースに停めておいたとしても、玄関辺りにスマートキーを置いておくと電波傍受の危険性が高まります。
駐車場を管理する側としては、あまりにも窃盗などが多発すると利用者が減少するというリスクもあります。
私たちの暮らしに密接に関わる車、そして駐車場。被害の遭うとその痛手は大きいものです。できる限りの防犯対策をとりましょう。
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